東ヨーロッパの黒海の西に位置し、ルーマニアとウクライナに挟まれた、ヨーロッパワイン発祥の地・モルドバ共和国。今から4000年～5000年前の紀元前30世紀頃、各家庭で始まったとされるのが、「MOLDOVA WINE（モルドバワイン）」です。1800年頃には現在の土着品種の栽培を開始。1878年にパリで開催されたパリ万博国際ワイン展示会で金メダルを獲得すると、ヴィクトリア女王にも愛され、英国王室専用のワインが造られるようになりましたが、二度の世界大戦や“アルコール禁止令”によりワイン造りは衰退。1991年旧ソ連からの独立後、ワイナリー民営化を行い欧州先進国による技術導入・技術者の派遣・人材育成を図り、生産量の90％を海外に輸出するまでに成長しました。「MOLDOVA WINE」の生産地は、フランスのブルゴーニュやボルドー、イタリア北部のワイン産地とほぼ同緯度にあり、豊かな土壌で作られています。大陸性気候で昼夜の気温差が大きく、葡萄の糖度を最大限に引き出し、北から冷たい風、黒海からの優しい潮風はバランスの良い良質な葡萄を生みだします。現在では「MOLDOVA WINE」は欧州のみならず、米国・アジア・日本と輸出を増加し、また国際的品評会では多くのワイナリーが参加して高評価をうけるなど、世界への第一歩を踏み出しています。