ドメーヌ・ピエール・ルノー＝パパンはロワール川の河口付近ナント市の南に位置し、18世紀まで遡る名門ドメーヌ。現在4つの村に畑を所有しテロワールごとの違いをワインに表現している。フレッシュで爽やかなミュスカデから、熟成を経てようやく飲み頃を迎える長期熟成可能なミュスカデまで、テロワールの違いによりミュスカデのポテンシャルを最大限に引き出すワイン造りを行っている。現在は8代目ピエール・マリー・ルノー氏が引き継いでいる。
栽培の基本は減農薬農法で、一部の畑で有機栽培に転換中。醸造においてはこの地方の伝統的な地下タンクを使用し、発酵が終わった後も澱と一緒にワインを熟成させることでフレッシュさと豊かなボディを得られるシュールリー製法が用いられる。卓越したミネラルと豊かな酸味をもつブドウだけが長期熟成を可能とし、ドメーヌ・ピエール・ルノー＝パパンはその品質の高さを証明したミュスカデのスペシャリスト。ロワール地方やパリの著名なレストランでもルノー・パパン家が造る熟成ミュスカデがオンリストされている。