Arts&Crafts:富嶽三十六景
江戸後期の浮世絵師として世界でも名高い日本の偉人の一人、葛飾北斎。その代表作が「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」です。“富嶽”は富士山を指し、各地から望む富士山の景観を描いています。富士山を画面いっぱいに表したり遠景に描いたり、四季や地域ごとに多彩な富士山が表現されているほか、各地での人々の営みも生き生きと描写しています。当時、人々の間には富士山に対する篤い信仰があり、社会的風潮の中で「富嶽三十六景」が生まれ、世界の芸術家にも大きな影響を与えたと言われています。単なる風景画の域を超え、日本人の心の風景を描き出した「富嶽三十六景」は、ますます名声と評価を高め、今なお語り継がれる名作です。
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